クランク走行は直角なコースで道幅も狭く、コース両側にパイロンがびっしり置かれているので、さらにコースが狭く感じるためS字よりも苦手意識を持っている方が多いと思います。

クランク走行もS字と同じく、バイクの挙動がギクシャクしないようにアクセル、リア・ブレーキを優しく使いながらスムーズにパイロンに接触しないよう、ゆっくりと安全かつ慎重に走行することが大切です。

今回はクランク走行のコツについて、皆さんに分かりやすく伝授させていただきます!

1. クランクコースとは

1-1. 目的

バイクの挙動がギクシャクしないようにアクセル、リア・ブレーキを優しく使いながらスムーズに走らせること、内輪差(前輪より後輪が内側を通る現象)を意識しての安全なライン取り(バイクを走らせるコース)が出来るようになること、狭い道を安全に通過することなどが目的の教習及び検定です。

またクランク出口でバイクを真っ直ぐ立てて左右の安全確認がふらつかずに出来れば、交差点での安全な右左折も不安なく出来るようになります。ハンドル切れ角をほぼ全て使い、バイクを立てて走行するのでS字よりも難易度が高いと言えるでしょう。

1-2. 幅・パイロン・縁石

入口の『すみ切り』といってクランク入口の丸いコーナー部分の曲線半径が1m以上、入口から3mで直角クランクがあり、直線が8mで直角クランク、出口までが3m、左右のパイロンの間隔何2m(土台から土台まで)が2m、パイロンの間隔は概ね1mなので見た目かなり圧迫感があります。

左右縁石の間隔は概ね2.5mです。直角クランクの外側角周辺にはパイロンがないので、その部分を有効活用することで通過がしやすくなります。(コツで詳しく後述します)

クランクのサイズを確認しておこう!

1-3. タイム

通過タイムの基準はありませんので慎重に安全第一で通過するようにしてください。

バイク教習のクランクが苦手になる原因

2-1. 適切なギヤが選択されていない

ギヤはロー(1速)またはセカンド(2速)です。後ほど詳しく解説します。

2-2. アクセル操作が雑

優しいアクセル操作を心掛けましょう。右手はアクセル操作に集中させてください。フロント・ブレーキは使いませんよ!

2-3. 目線・顔が下を向いてしまっている

目線・顔・上体は先、行きたい方向に早目に向けることで車体が安定します。下を向いていると怖さばかりが先に立ちバランスを崩します。

2-4. 上半身に力が入りガチガチになっている

上半身に力が入っていると思い通りにバイクをコントロール出来ません。リラックスしてー!

2-5. ニー・グリップが出来ていない

バイクを立て安定させて曲がるために、ニーグリップと外足荷重が大切です。

2-6. リア・ブレーキが上手く使えていない

リヤ、ブレーキを引き摺りながら速度調整するとバイクがとても安定します。

2-7. 必要に応じた半クラが使えない

リヤ・ブレーキで速度調整しますが、ブレーキを効かせすぎたり、アクセルの開けが足りないとエンストしてしまいます。半クラッチを上手く使えるとスムーズに走ることが出来ます。

2-8. ライン取り(コース)が間違っている

コース内側に近付き過ぎると縁石やパイロンに接触したり、乗り上げ転倒してしまいます。
特に教習車は、転倒時などの怪我防止のため、バンパーが前後左右に張り出しているので、ライン取りが悪いとパイロンに接触しやすいので気を付けましょう。

2-9. バイクを傾け過ぎてパイロンに接触する

パイロンで道幅が狭く、教習バイクは前後左右にパンパーが張り出しているので、内側のパイロンに接触しやすいため、バイクをなるべく正立させるようにして通過しましょう。

3. クランクをバイクで滑らかに走る10のコツ

今回のクランクのコツS字同様、ちょっと多いです!何故かって?それは…やること・注意点が多いからですよ!しっかり覚えて自信を付けましょう!法規走行しながらの課題なので思わぬ落とし穴が隠れています!!

クランク走行のコツをイラストで確認しよう!

3-1. 走りやすいギヤの選択

教習所ではセカンド(2速)を推奨することが多いようです。これはロー(1速)だとギクシャクしやすいからという理由のようです。

セカンドでトコトコ走ればギクシャクせずエンストもしにくいからということですね。

慣れてくればローの方が走りやすいという方もいると思います。必要に応じて半クラが上手く使える人はローでも構いません。というか僕の場合S字やクランクはローギアじゃないとエンストしそうで不安です。バイクを立てて、ゆっくり走るので半クラも使います。

3-2. アクセル

アクセルは優しく、半クラ使用時もあまり空吹かししないようにしましょう。

右折でアクセル操作がしにくいと感じる人は『肘を抜く』体側から肘を少し離すと楽にアクセルとハンドル操作が出来ます。グリップをやや横から握る『ドアノブを軽く回す』イメージで操作してみてください。

3-3. 入口の入り方が肝心

他の課題も全てそうなのですが、最初の入り方・ラインがとても重要です!

右左折ともに安全確認・目視をしてからクランクに入る30m手前(進路変更は3秒前)で方向指示器を出します。左折の場合、道路左側端から1m以内、右折進入の場合、中央線から車体がはみ出さない程度まで寄り、それぞれ再度、安全確認・目視をしてクランク狭路コースに入ります。

パイロン、縁石に接触しないよう注意しながらコースに進入します。

3-4. 目線・顔・上体の向き・乗車姿勢

速く走る必要はありません。目線と顔、上体を「先」に、つまり行きたい方向を早く見ること、顔と上体を行きたい方向に向けることは、とても大切なことです。縁石やパイロンばかり気にして下や近くばかり見ていると、フラつきの原因にるだけでなく、正しいライン取りが出来ません。

低速でバイクを安定させるには頭がバイクより外側にくるよう心掛け、上半身(肩・肘・腕・手首)の力を抜き、下半身は膝でしっかりタンクをニー・グリップをしながら、外側のステップに荷重をかけてハンドルを切ります。
シートにどかっと座らず、お尻とシートの間に紙1枚分隙間を空けるイメージで外側のステップに荷重をかけるとバイクが驚くほど安定するので試してみてください。

3-5. ライン取り

あまり内側に寄せ過ぎると、ほんの少しバイクを内側に傾けただけでパイロンに接触してしまいます。ハンドルを切る際はコースの真ん中より、やや外側を通るようにするとスムーズに曲がることが出来ます。

クランク角を曲がる際はバイクを立て、かつパイロンのない外側角に寄ってからハンドルで曲がるようにすると、内側パンパーなどがパイロンに接触しにくくなります。内輪差で後輪が必ず内側を通ることを意識したライン取りを心掛けてください。

そのためには曲がる手前から早めに外側を通り、内側に余裕を持たせるライン取りが後で慌てずに済みます。

3-6. スピード

ゆっくりで構いませんが、失速するとエンストやバランスを崩すしてしまいます。半クラを上手く使いながら、ギクシャクしない速度で走るようにしましょう。

3-7. バンク角

あまりバイクを傾けないで走るように!そのためにはハンドルをしっかり切る必要があります。クランクを曲がるとき、外側のステップに荷重を掛け、頭が内側に入らないようリーン・アウトで慎重に走りましょう。

スピードの出過ぎなどで曲がり切れなくなったときは、身体は外側(リーン・アウト)、バイクを内側に傾けると小回りが効きます。そのような時も上半身の力は抜いて視線・顔、身体は行きたい方向に向けます。走行ラインが内側過ぎるとバイクを傾けることが出来ず、走行不能になったり、パイロン接触、コース逸脱してしまいます。

3-8. リヤ・ブレーキ

速度の調整はアクセルとリヤ・ブレーキで行います。フロント・ブレーキはバランスを崩すので使いません。

3-9. 半クラ

基本的に半クラッチは必要ありませんが、速度の出過ぎ、ラインの修正などで減速するときにエンスト防止のため半クラを使うこともあります。そのときクラッチを完全に切って(クラッチ・レバーを完全に握る)しまうと駆動力がなくなり転倒してしまうので、優しい半クラ操作を心掛けてください。

3-10. クランク出口も大切

直角クランク2箇所を抜けたら減速してバイクを正立させます。手前で早めに方向指示器を曲がる方向に出しますが、そのときバランスを崩さないよう、余裕を持って慌てずに操作するようにしましょう。ウインカーも忘れずに!

左右の安全確認・目視を必ずしてください。

優先道路に車両が走行しており、こちらに進行しているときは右足でリヤ・ブレーキ、左足着地で一時停止してやり過ごしてから発進しましょう。車両がいなければ、徐行でそのまま右左折します。

クランクの・中止と減点ポイント

検定中止

  1. 通過できなくなり停止したとき「通過不能」
  2. 縁石に車輪を乗り上げた場合 脱輪(大)
  3. パイロンに強く接触した場合 接触(大)

減点

  1. パイロンに軽く接触した場合 接触(小)(車体、ミラー、バンパー、運転者の身体など)
  2. 足つき2回以上でふらつき(小)1回は減点なし
  3. 縁石に車輪が接触した場合 脱輪(小)

まとめ

S字コースとクランクは法規走行の途中に入ってくる課題走行です。安全確認・目視・右左折時の寄せ(1m以上)などのミスで減点されないよう十分に注意しましょう。S字走行でも紹介させていただいたコメンタリーライディングを是非とも実践してみてくださいね!!

ウインカーの出し忘れ、消し忘れにも注意!!

【白バイ秘話】MOTO COP YUTAの白バイ回顧録

白バイに30年間も乗っているといろいろな場面に遭遇します。僕は二輪車安全運転講習や要人警護、各種イベントなどで県内や都内まで派遣されることがよくありました。遠隔地に行くときは高速道路をよく使用しました。

その中でも日本の大動脈とも形容される東名高速道路を走っているとき、僕が実際に目にした落下物・落とし物、その他?について今回はお話しします。

タイヤのバースト片などはしょっちゅう落ちてます。皆さんも見たことありますよね?

角材・家屋解体現場の廃棄物・粗大ゴミ・紙片などは割とポピュラーな落下物と言えますが、たまに信じられない大物も落ちていました。
僕が実際に見たのは冷蔵庫・洗濯機・自転車…
それも追い越し車線に落ちていました!💦

これら落下物に気付かずに乗り上げてしまったことが原因で死亡事故になってしまった事例もあります。

珍しいもの?では競走馬と犬、猫などの動物達

馬は輸送車が横転して逃げ出したそうです。犬猫はパーキングエリアなどでのトイレタイムやドッグランなどから逃げ出してしまったのでしょうか?馬とデカい犬は一時通行止めにして
ハイウェイパトロールや高速道路交通警察隊の警察官が無事に捕獲したようです。

山間部では鹿や猪、狸、狐なども出没します。
飛んでいる鳥にぶつかるとバイクの場合は転倒の恐れもあります。

飛び降り自殺した人が落ちてきたり、ペンキ缶を故意に投げ落とされたこともありました。

あり得ないモノが落ちているのが高速道路や自動車専用道路です。皆さんも油断しないで前方の安全確認をお願いします。チラチラ後ろも確認してください。煽り運転してくる輩は相手にせず先に行かせてあげてください。バカを相手にしちゃダメですよ!絶対におねがいします。
そして白バイ・パトカーにも注意しましょう‼️

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