車と違いバイク乗車中の交通事故は身体を守るボディーもなければシートベルトもありません。当然ですがライダー自身に全ての衝撃がかかったり、投げ出されてしまいます。二輪車の死亡事故の約半分は頭部損傷によるものです。残りの30〜40%近くは胸部を中心に内臓の損傷です。今回はヘルメットの大切さについてお話しをしていきたいと思います。

できるようになる!
駆け出しライダーのための“バイク洗車ワークショップ”

自分のバイクの汚れが気になっていざ洗車をしようと思っても、

「そもそも水を使って洗車をしてもいいのか?」
「触ってはいけない場所はあるのか?」

バイクに乗り始めの頃はわからないことだらけです。かと言って、身近にバイクのことを教えてくれる先輩のような存在もいないという方も多いのではないでしょうか。

そんな、駆け出しのライダーが必ず通るお悩みを解決できないかと用意したワークショップが「はじめての洗車」です。

「はじめての洗車」は、『最低限やった方が良い日常洗車』のやり方をお伝えして、覚えていただくというプログラムです。私たちが一緒に手を動かしながらご自身でご自身のバイクを洗車していただくので、その日のうちにやり方を覚えることができます!

「はじめての洗車」詳細をみる▶︎


SHOEI・Araiのヘルメットでも寿命(耐用年数)は3年以内(帽体の材質により違いあり)

ヘルメットにはさまざまな安全性の規格があるのはご存じかと思います。

国産の規格では

  • JIS
  • PSC
  • SG
  • MFJ

海外の規格で有名なのが

  • SNELL

など。中でも、国産の信頼出来るバイク用ヘルメットにはSGマークのステッカーが貼付されています。

SG規格とは一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準をクリアした製品に付いているマークのことです。SGマークが付いている商品の欠陥が原因で、事故やケガがあった場合は最高1億円の保険金が支払われます。

このSGマークの有効期限が「購入から3年」であるためヘルメット製造会社もヘルメットの耐用年数は3年としていると思われます。

ヘルメットは人によって使い方が全然違います。白バイ隊員のように仕事で毎日のように被る人も居れば、ツーリングに行くときしか被らない人もいるはずです。さまざまな理由でヘルメットの内装や衝撃を吸収する発泡スチロールなどは劣化していきます。衝撃吸収材が劣化して縮んでしまっていたり、事故などで衝撃を受けたヘルメットは耐用年数前であっても直ちに交換すべきです。

SGマークの有効期限が3年ということは、万が一のとき被っていたヘルメットが原因で事故・怪我をしても「3年を過ぎていたら保険金が出ない」ということですから3年を目安に交換してください!ということなのです。白バイ隊員も3年毎にヘルメットを交換しています。

今回は自分と大切な人の命を守るヘルメットについて真剣に考えてみましょう!

寿命を過ぎたヘルメットを使用するリスク

冒頭にもお話しした通り、二輪車死亡事故の約半分は頭部への損傷で、この結果は毎年ほぼ変化はありません。

僕が交通捜査係の班長をしていたときも頭部損傷による悲惨な死亡事故を何度も扱ってきました。その中には「ノーヘル」や俗にいう「半帽・半キャップ」と呼ばれるヘルメットを被っていたり、あご紐を装着していなかったために重大な結果となってしまった事故もありましたが、逆に耐用年数期間内の劣化していないヘルメットを被っていたから命が助かったと思われるバイク事故もいっぱい取り扱いました。

だからこそ僕は自分の命を守るために信頼出来るメーカーのヘルメットを購入すること、定期的なヘルメットの買い替えが必要であると声を大にして皆さんにお伝えしたいのです!

バイクのヘルメットに寿命がある理由

経年劣化

紫外線や風雨、潮風、ライダーの汗、内部の蒸れなどによりヘルメットの内装や衝撃吸収材の発泡スチロールなどはどんどん劣化していきます。ピッタリのサイズだったヘルメットが緩くなった…ということは内装のパッドや発泡スチロールが経年劣化で縮んでしまったということです。

衝撃を受けたヘルメット

ヘルメットは転倒時や衝突した際になるべく頭部に衝撃を伝えないため、ライダーが投げ出されて路面を滑走しているとき何かにヘルメットが引っかかって頸部に損傷を与えないため硬く滑らかな形状になっています。そして内部の衝撃吸収材の発泡スチロールで頭部への衝撃を吸収する二重構造になっています。

一度でも大きな衝撃を受けたヘルメットは新品のように衝撃を吸収してくれません。

吸収してくれなかった衝撃はライダーの頭部・脳に直接伝わってしまいます。だからこそ衝撃を受けたヘルメットは、たとえ耐用年数内であっても直ちに買い替える必要があるのです。

バイクのヘルメットを買い換えるタイミング

寿命を迎えたヘルメットの見極め方

以下のような場合はヘルメットの買い替え時期となります。

  • ヘルメット表面のツヤがなくなった
  • 帽体、ゴム類に傷やヒビ割れが目立ってきた
  • ヘルメット内部が緩くなってきた
  • 内装(パッド)がボロボロ剥がれる
  • アゴ紐のほつれが目立ってきた

事故や衝撃を受けたヘルメットは交換が必要

以下のような場合は耐用年数に達していなくても即買い替えです。

  • 事故などでにより帽体にキズ、割れができた
  • 転倒して路面などに叩きつけられた
  • アゴ紐に鋭利な傷、損傷がついてしまった

アライヘルメットではヘルメットに関するさまざまな疑問・質問に対して分かりやすく回答するサイトがあるのでご紹介させていただきます。衝撃を受けてしまったヘルメットを再使用可能か検査するサービスもあるようですね。

買い替えは高い…内装を交換すれば大丈夫?

交換可能なパッドなど内装はヘルメットと頭部とのフィッティングを快適にするためのもので衝撃吸収材ではありません。多少は衝撃を吸収してくれるかも知れませんが、あくまで衝撃を吸収してくれるのは発泡スチロールです。

内装交換は内装を清潔に保つ、フィット性を回復させるといった快適性の向上・回復には役立ちますが、衝撃吸収能力は回復させることは出来ません。

バイクのヘルメットを長持ちさせる正しい取り扱い方

ここではヘルメットの取扱い方法や劣化を遅らせる方法についてご説明します。

①ヘルメットの正しい持ち方

ヘルメットは脇に抱えて手指でしっかり把持して落とさないように取扱いましょう。

アゴ紐を持ってプラプラさせているとバイクや壁にぶつけてキズ付いてしまいますよ!

②ヘルメットを脱ぎバイクから離れるとき

路面に落下させないよう注意しましょう。

また、盗難防止の観点からも

  • ヘルメットホルダーを使用する
  • ツアラーなど大容量のケースが装備されているバイクはケース内に入れて施錠する

などの対策をおすすめします。

③ちょっとした休憩時のときは

サイドスタンド使用時ハンドルを左に切るとバイクが安定します。

前輪左側後部の路面にヘルメットを置くと他の通行人にヘルメットを蹴られる心配がなくなります。汚れが気になる人はグローブを路面とヘルメットの間に敷くと良いです。

※ ヘルメットをミラーに引っ掛けたり、シート上に置いておくと必ず路面に落とします。キズが付いたり、場合によっては落下時に衝撃を吸収してしまい、本来の性能を発揮してくれなくなってしまいます。大切に扱ってくださいね。

④お手入れ方法

ヘルメット表面は紫外線、雨風に常に晒されています。内装も蒸れや汗などで汚れてしまい放っておくと経年劣化がどんどん進んで寿命が短くなってしまいます。定期的なお手入れと汚れたときは直ぐにメンテナンスしましょう。

帽体表面が汚れたら濡らしたウエス(布切れ)で水拭き、乾いたウエスで乾拭きした後にヘルメット保護材(プレクサスなど)をウエスに軽く吹き付けてからムラのないよう十分に吹き伸ばしておくと艶が出て劣化を防ぐことが出来ます。

シールド表面にも虫や汚れが付着します。劣化予防・防止だけでなく視認性を良くするためにも帽体表面と同じ要領で綺麗にしましょう。(※キズが付かないように柔らかいウエスを使用すること、使用するケミカル用品・保護材によっては帽体用、シールド用のウエスは区別する。)

雨天時の視認性向上のためシールド裏側には曇り止め剤を使用すると良いでしょう。

取り外し可能の内装は外して手洗いする

汗やムレは匂いも気になりますが、思いのほか内装を劣化させてしまいます。定期的に中性洗剤で手洗い後よくすすいで陰干ししておきましょう。

内装が取り外せないヘルメット

このタイプは汗拭きシートや消臭剤などを駆使して内装を清潔にしてください。

ヘルメット内部全体が濡れてしまった場合

大雨、汗、ムレなどで内装(パッド)だけでなくヘルメット内部全体が湿気ってしまったときはヘルメットごと乾かすことになりますが必ず直射日光は避けて陰干ししてください。紫外線はヘルメット内・外装の劣化を早めてしまいます。

⑤インナーキャップ

僕は仕事でヘルメットを毎日被るのでインナーキャップを被ってからヘルメットを着用していました。これだけでかなり内装の汚れ防止になりました。パトロール終了後はインナーキャップをシャンプーで洗って干しておくと、翌日には乾いており、快適に着用することが出来ました。cool maxですとすぐ乾き夏場も快適です。

ヘルメットの取り扱いは慎重に!寿命を迎えたら早めに交換を!

ヘルメットの大切さをお話しさせていただきました。自分と自分の大切な人の命を守るヘルメット。お手入れの際にキズ、ヒビ割れ、アゴ紐のほつれなどの点検をして異常を発見したときは早めの交換をするようお願いします。

頭部損傷の次に重大事故に繋がる胸部損傷防止のため胸部プロテクター、着用型エアバッグなどについても今後お話しさせていただきます。

サイコーの趣味バイクで絶対に命を落とすようなことがあってはならないのです!自分の身は自分で守る self defense riding!自衛運転を徹底してオートバイを楽しみましょう!!

【白バイ秘話】MOTO COP YUTAのヘルメット回顧録

白バイ乗りとして30年間、僕は自分の過失による事故を起こしたことはありません…。ですが交差点で信号待ちをしているとき思い切り追突されてしまった「もらい事故」が一度だけありました。恥を忍んでお話しさせていただきます。僕がまだ30歳前半くらいのときのお話しです。

真夏の暑い日の午後。パトロールを終えて分駐所に戻る国道1号の上下6車線の大きな交差点で前方の信号機が青から黄色、赤と変わり僕はシフトダウンしながら停止線手前に停まり、ギアをニュートラルに入れてホッと一息…右折の矢印信号を見ていると、その直後ものすごい衝撃と音に襲われ、青空が見えたかと思うと直ぐに路面のアスファルトのアップが見えました。僕の相棒 HONDA  VFR 750Pは交差点の先で無残に横たわっていたのを今もよく覚えています。

しばらく起き上がれないでいると左側で信号待ちしていたドライバーが僕を介抱してくれました。その人はお医者さんでした。さすが医師だけあって首に負担がかからないよう慎重にヘルメットを脱がせ応急処置をしてくれました。(今も感謝しております!)僕に追突した女性ドライバーは「考え事をしていて信号も白バイにも気が付かなかった」そうです。

ヨタヨタと白バイに近付くと後輪とマフラーが不自然に前に寄っており、ハンドルは曲がりミラーは横を向いていました。白バイの後部、ノーマル車のリヤシート部には無線機を収納してある丈夫な金属製ボックスが付いているのですが、その上部が凹んでいました。自分の身体に目線を移すと衝突のショックで足が投げ出されハンドルに引っかかってブーツのチャックが壊れ、ヘルメットの後頭部周りは傷だらけ…

追突した乗用車の前部バンパーには僕の白バイのマフラーの排気口の跡が2箇所くっきりと凹んでいました。

大した怪我もなく、その後も白バイ乗務出来たのはヘルメットと胸部・脊椎プロテクター、ブーツ、グローブ、長袖長ズボンの青い制服のお陰だと感謝しています。白バイ隊員が半帽(半キャップ)はあり得ませんが、同じようなシチュエーションの事故で半帽だったら間違いなくタダでは済まなかったと思います…。

過失うんぬんでなく、僕も油断していたことは間違いありません。プロとしては失格ですね…。

それ以降は信号で停止するとき、後続車をミラーで確認したまま、ギアはローに入れておくクセがつきました。もし後続車が突っ込んできたらいつでも回避できるようにするためです。

お陰でその事故後は無事故無違反です。

皆さんも僕の恥ずかしい体験を「他山の石」にしていただき

「事故を起こさないため・事故に遭わないため」

に自分ででき得るあらゆる安全策をとって自衛運転に努めてください。

できるようになる!
駆け出しライダーのための“バイク洗車ワークショップ”

自分のバイクの汚れが気になっていざ洗車をしようと思っても、

「そもそも水を使って洗車をしてもいいのか?」
「触ってはいけない場所はあるのか?」

バイクに乗り始めの頃はわからないことだらけです。かと言って、身近にバイクのことを教えてくれる先輩のような存在もいないという方も多いのではないでしょうか。

そんな、駆け出しのライダーが必ず通るお悩みを解決できないかと用意したワークショップが「はじめての洗車」です。

「はじめての洗車」は、『最低限やった方が良い日常洗車』のやり方をお伝えして、覚えていただくというプログラムです。私たちが一緒に手を動かしながらご自身でご自身のバイクを洗車していただくので、その日のうちにやり方を覚えることができます!

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