自分の大切な命を乗せて走るバイク。車検や法定点検(12ヶ月24ヶ月)に加えてライダー自身が必要に応じて行う日常点検があります。安心して通勤通学やツーリングを楽しむためにも、バイクに乗る前に必ず日常点検をお忘れなく行ってくださいね!

日常点検とは「日常的に自動車の使用者自らがする自動車の点検」のことを言います。

教習所でバイク免許を取得された方は覚えていると思いますが、語呂合わせで

「ネン・オ・シャ・チ・エ・ブ・ク・トウ・バ・シメ」

の10項目がバイクの日常点検項目です。

点検部位を頭文字で覚えるメリットは順番に点検をすることで「点検漏れ」がなくなることなんです。ですからこの呪文?を是非とも覚えてくださいね!

最低限これだけは!ブタと燃料

日常点検は「必要に応じ」行い、事業用車両などの運行前点検のように「1日1回運行前に行うこと」と点検頻度までは規定されていませんが、自分と大切な人の命を守るためにも最低月に1回以上行うことをオススメします。

とは言うものの「時間がない」「出勤や待ち合わせ時間に間に合わない」という方も少なくありません。バイクに乗る前に最低限これだけはやってもらいたい簡単な点検か「ブタと燃料」です!これも語呂合わせで

「ブレーキ・タイヤ・灯火類・燃料」

の4項目です。これならバイクに乗る前に時間がなくても簡単にできると思いませんか?

日常点検10項目・ブタと燃料4項目の各部の点検要領は以下の通りです。

できるようになる!
駆け出しライダーのための“バイク洗車ワークショップ”

自分のバイクの汚れが気になっていざ洗車をしようと思っても、

「そもそも水を使って洗車をしてもいいのか?」
「触ってはいけない場所はあるのか?」

バイクに乗り始めの頃はわからないことだらけです。かと言って、身近にバイクのことを教えてくれる先輩のような存在もいないという方も多いのではないでしょうか。

そんな、駆け出しのライダーが必ず通るお悩みを解決できないかと用意したワークショップが「はじめての洗車」です。

「はじめての洗車」は、『最低限やった方が良い日常洗車』のやり方をお伝えして、覚えていただくというプログラムです。私たちが一緒に手を動かしながらご自身でご自身のバイクを洗車していただくので、その日のうちにやり方を覚えることができます!

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バイクの日常点検チェックシート

( ※ は日常点検、ブタと燃料共通項目)

語呂 項目 点検内容
※ ネン 燃料(ガソリン) 燃料は入っているか・給油口は汚れていないか
エンジンオイル 定量入っているか、粘度はあるか、汚れはないか
※ シャ 車輪(タイヤ) 空気圧、残溝、異物の有無、ひび割れ亀裂はないか、汚れ
チェーン(ベルト) 伸びていないか、汚れ、サビはないか、チェーンオイルは
エンジン周り オイル漏れはないか、異音が聞こえないか
※ ブ ブレーキ 遊びは、前後とも効きはどうか、パッド・シューの減り
クラッチ レバーの遊び、クラッチがちゃんと切れるか、繋がるか
※ トウ 灯火類・警音器 前照灯、尾灯、ブレーキ灯、方向指示器、汚れ、破損
バッテリー 電圧、ターミナルの緩み、腐食の有無、液量
シメ 締め付け具合 各部の締め付け具合、緩んでいないか

>>チェックシート(PDF)をダウンロード

バイクの日常点検10項目と方法

①ネン:燃料

ガソリン残量を確認しましょう。最近のバイクにはフューエルメーター(燃料計)や航続可能距離を表示してくれる便利な機能を持つタイプも存在します。

たまには給油口を見てホコリなどを掃除しておけば、タンク内への異物の混入を防止することが出来ます。

②オ:エンジンオイル

点検窓があるタイプはセンタースタンドが付いているバイクはスタンドを立てて、エンジンを停止した状態でオイルが見えるか確認してください。

オイルキャップにゲージがついているタイプはキャップを外し、ゲージをウエス(布切れ)で拭き取りキャップを締めてからもう一度ゲージを確認してオイル量を確認します。

月に一度はオイルの汚れや粘度を確認して、真っ黒に汚れていたり、指で触ってみてヌルヌルせずにサラサラのときは交換しましょう。

交換時期は走り方や使用頻度により多少変わりますので取扱い説明書を読んだりショップに相談してみてください。

フィルターの交換時期

2回に1度はオイルエレメント(フィルター)の交換をオススメします。定期的なオイル交換がエンジントラブルの予防になります。

③シャ:車輪

空気圧の確認

まずは空気圧の確認。国産車の場合、規定値が書かれたステッカーがスイングアームに貼付されていることが多いので参考にしてください。取扱い説明書にも記載されています。

タイヤを両手の親指で接地面を強く押してみてください。凹む、柔らかく感じようであれば空気圧不足です。

残溝の確認

トレッド(接地面)の残溝を確認してください。スリップサイン(サイドウォールに表示されている三角マークやその他のマークの横のトレッド部分)の溝は他の場所より溝が浅くなっているので、その部位の残溝がなければタイヤの交換時期です。溝が少なくなるほどタイヤの排水能力は低くなり、雨天走行時の危険性は高まってしまいます。

異物の確認

異物の有無を確認しましょう。小石やゴミなどが溝に挟まっていると走行に支障をきたします。釘など刺さっていることに気付かずいるとパンクやバースト(破裂)の原因となります。前後輪とも念入りに確認してくださいね。

ひび割れの確認

サイドウォールにひび割れがある場合、残溝が十分残っていてもバーストの恐れがあるので即交換してください。特に高速走行するとタイヤ内部が高温となり危険です。

センタースタンドがあるタイプはスタンドを立てて点検するとタイヤをその場でクルクル回して簡単に点検出来ますよ!

④チ:チェーン

遊びがないとチェーンが切れたり燃費が悪化します。たるみがありすぎると走行中にチェーンが外れるおそれがありますので注意!

確認する際は、指挟み防止のため必ずエンジンは切っておきましょう。ギアをニュートラルに入れ、センタースタンドスタンドがあるタイプはスタンドを使用します。

たるみ測定位置は前後スプロケット(歯車)中間のチェーン下部です。指先でチェーンを上下に動かし、遊びの振れ幅を測ります。

遊び量ですがオンロード車は2〜3cm、不整地をよく走るオフロード車はスイングアームの上下する動きが大きいので3〜4cm必要です。

後輪を回転させながら最もたるみが少ない部分の振れ幅を測って基準値内かどうか判断します。(チェーンの調整方法は動画アップ予定)

調整してもたるみが取れないときはチェーンの交換時期です。前後スプロケットが磨耗して歯車が鋭利になってしまっていたらチェーンと一緒に交換してください。(特に前スプロケ)

⑤エ:エンジン

オイル漏れ

オイル漏れしているとその部分だけが不自然に汚れています。

すぐにエンジンがかかるか

セルモーターや燃料系統の故障をチェックしましょう。

異音がしないか

エンジン内部に緩みや磨耗などの不具合があると異音が発生します。

⑥ブ:ブレーキ

ブレーキの効き具合

前後輪の効きに異常はないか。走行する前に前後に動かして、直ぐに停まるか確認します。

ブレーキレバー、ペダルの遊びの確認

レバーを握ってレバーがグリップに付いてしまうようであればブレーキシュー・パッドの減り、ワイヤーの伸びが考えられます。

ブレーキパッド・ディスク

前後ブレーキパッドを目視します。ブレーキディスクとパッドの接触部を見て、パッドの溝が見えなければ交換時期ですが。走行距離は交換の目安にはなりますが走り方によって全くと言って良いほど変わってきてしまいます。

ブレーキフルード

ブレーキフルード(ブレーキオイル)量をリザーブタンクの点検窓から確認しましょう。

⑦ク:クラッチ

クラッチレバーの遊びの確認をします。レバーを握ってクラッチが切れるか、離して繋がるか点検しましょう。

前輪ブレーキを効かせた状態でクラッチを徐々に繋ぎ、なかなかエンストしないようだとクラッチか滑っています。

⑧トウ:灯火類・警音器

灯火類、警音器は自分の存在・行動を周りのドライバーや歩行者にアピールするものです。

よく確認して事故防止に役立てましょう。

エンジンをかけないと灯火類が点灯しないタイプはエンジンを始動させます。エンジンキーをACC(アクセサリー)の位置まで回して点灯するタイプは誤発進防止のため、エンジンをかけずに点検することが可能です。

前照灯

前照灯が点灯するか。ハイビーム・ロービームの切り替え可能か確認します。

尾灯

尾灯が常時点灯しているか確認します。

制動灯(ブレーキランプ)

制動灯(ブレーキランプ)が前後輪ブレーキをそれぞれ効かせた状態で点灯するか確認します。

警音器(クラクション)

「ピッ」と鳴るか確認してみてください。

⑨バ:バッテリー

バッテリーの寿命は平均2〜3年と言われています。バッテリー本体が膨らんでしまっていたら即交換です。

バッテリーターミナルが腐食して白い粉のようなものが噴いていないか目視で確認します。

ターミナルの緩みがないか確認します。

バッテリー本体上面にバッテリー液を補充出来て、側面から液量が確認できるタイプは減少しており、メンテナンスフリータイプの液面が見えないバッテリーの場合、エンジンの始動が悪くなった、ライトが暗くなったなど現象面での点検で判断してください。

⑩シメ:増し締め

エンジンの鼓動、振動が大きいタイプのバイクは魅力的ではありますがエンジンだけでなくハンドル周り、ウインカーなどの取付け部位のネジが緩みがちです。目視と実際に手で触れて確認してください。

バイクの日常点検で役立つ道具

エアゲージ

最近のタイヤは扁平率が高い.サイドウォール(タイヤの横・メーカーやタイヤサイズが表示してある部位)が薄いタイプも多く、指で接地面を強く押しても空気圧不足が分かりにくいことがあるのでエアゲージを常備しておくのも良いですね。簡易的なタイプは数百円で購入出来ます。

メンテナンススタンド

センタースタンドのないバイク、マフラー交換などのためセンタースタンドを外してしまった場合など、あるとタイヤ、チェーン等の点検時とても便利です。色々なタイプがあるので目的に合ったものを購入してください。

工具

チェーン調整、ネジ類の増し締めなどバイク購入時に付属してくる車載工具でも出来ますが、コストダウンするため品質、性能ともにイマイチなことが多いのも事実です。有名工具メーカーの工具は価格と品質はほぼ一致します。ご自分でメンテナンスしたい方は品質の良い工具をオススメします。

ライト(懐中電灯)

暗い場所での点検、夜間ツーリング中での故障の応急処置など明るいライトがあると、とても頼りになります。

バイクの日常点検はお店でやってもらえる?

日常点検とは「日常的に自動車の使用者自らがする自動車の点検」のことを言います。

法定点検は定期点検とも言われています。1年(12ヶ月)と2年(24ヶ月)点検があります。日常点検とは点検項目数内容などが大きく違います。文字どおり法律で定められた必ず年に一度決められた点検内容で行わなければいけない点検ということで日常点検とは別のものです。

法定点検はバイク所有者本人でも行うことが出来ますが日常点検よりも点検項目が多く、専門的な知識、設備、工具などが必要になりますので購入したバイク屋さんなど、国家資格を取得した整備士に依頼するのが一般的ですし、安心できると思います。

整備記録簿に正確に点検日や点検者名、点検結果なども記録してくれますし、消耗品の交換など全て任せることが出来ます。ショップに依頼するので当然、有料になりますが、年に一度は専門家の点検を受けることが、長期的にみてバイクの維持費も抑えることが出来ます。

日常点検はあくまで所有者自身が行うものなので、ショップでの点検は日常点検とは異なりますが、ご自身で行う日常点検だけでは不安を感じる方は、バイクを購入したショップなどで日常点検と同じような簡単な点検をしてもらうまたは法定点検と同じような内容の点検をしてもらえると思うので、費用の有無など相談してみてください。

バイクの日常点検の必要性を再確認

道路運送車両法第には「使用者の点検及び整備の義務」というものがあり、「自動車の使用者は、自動車の点検をし、及び必要に応じ整備をすることにより、当該自動車を保安基準に適合するように維持しなければならない。」と定められています。

「車を常に点検して適正な状態を維持することは運転する人自身の責任であり義務(ライダーの自己責任)。そのためには絶対に日常点検は欠かせない。」

ということです。整備不良の状態でバイクに乗り続けていると、後々修理費用がかかったり、ライダー自身の安全が危険にさらされてしまうことになります。またタンデムしている大切な人や他人も巻き込んでしまう恐れがあります。バイクの日常点検方法とセルフチェックシート

できるようになる!
駆け出しライダーのための“バイク洗車ワークショップ”

自分のバイクの汚れが気になっていざ洗車をしようと思っても、

「そもそも水を使って洗車をしてもいいのか?」
「触ってはいけない場所はあるのか?」

バイクに乗り始めの頃はわからないことだらけです。かと言って、身近にバイクのことを教えてくれる先輩のような存在もいないという方も多いのではないでしょうか。

そんな、駆け出しのライダーが必ず通るお悩みを解決できないかと用意したワークショップが「はじめての洗車」です。

「はじめての洗車」は、『最低限やった方が良い日常洗車』のやり方をお伝えして、覚えていただくというプログラムです。私たちが一緒に手を動かしながらご自身でご自身のバイクを洗車していただくので、その日のうちにやり方を覚えることができます!

「はじめての洗車」詳細をみる▶︎


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